636: 恋人は名無しさん 2015/03/02(月) 12:20:29.11 ID:ALsVBlUC0Draft
初カキコ失礼します。違ってたら申し訳ないです。

数年前の夏の日の晩に起こった修羅場。
買ったばかりの新しい服と靴を履いて友達と待ち合わせしていた場所に向かっていた。
場所は繁華街近くの飲食店だった。週末の夜で特に賑わってたと思う。
もう少しで到着、という時にそこそこ大きい交差点付近の信号に引っかかり大人しく
青信号に変わるのを待っていた。


引用元: ◇修羅場◇part128


636: 恋人は名無しさん 2015/03/02(月) 12:20:29.11 ID:ALsVBlUC0Draft
その時横に何やら不穏な気配を感じたのでチラッと見たら、見知らぬ男性(30半ば?デブ メガネ)
がこれでもかってくらいガン見してきてた。すっごい笑顔で。これが第一の修羅場。



637: 636 2015/03/02(月) 12:52:19.25 ID:ALsVBlUC0Draft
絶対ダメなやつ!!!と思い視線を外した。見なかったことにしようと思ったが。そうはいかなかった。
奴は響き渡る声で「メロンちゃん!?メロンちゃんだよね!?」と、誰がどうみても私に向かって
言い放った。。
周りの視線が自分に集中しているのがすぐわかった。ヤバイ。なんか大変なことになってるかもしれ
ない・・と、思っている間にも奴は「メロンちゃん!!やっぱりメロンちゃんだ!!」と、嬉しそうに
連呼してくる。断じて私はメロンちゃんではない。過去にメロンちゃんを名乗った覚えもない。
これが第二の修羅場。
あまりにもしつこいメロンちゃん連呼と周囲の目線に耐えかねて「違います!人違いです!」と頑張って
否定した。が、奴はひるまなかった。挙句「やっぱりメロンちゃんだ!!」とまで言いやがった。
違う!メロンちゃん!の問答が続く中で周りからヒソヒソと「あの子メロンちゃんなんだ・・」などと言う
声が聞こえだしてきた。いたたまれなくなり、逃げ出そうとした瞬間信号が青に変わったので
逃げ出したのだけど・・奴はしっかりついてきた。メロンちゃんを連呼しながら。
振り切りたいのに新しい靴はヒールが高いし履きなれていないので上手く走れない。それでも頑張って逃げた。
近くに駅があったので中に逃げ込んだ。人も多いし撒けるかもしれないと思って。
でもダメだった。相変わらずデカイ声でメロンちゃんを連呼されながらすれ違う人々に失笑されながら泣きそうに
なりながら、改札をくぐった。ちょうど電車が出発するところだったので乗り込んだ。
奴はさすがに改札の

中にまでは入ってこなかった。
改札をくぐった瞬間に奴が「メロンちゃーん!!またお店行くねー!!」と更にデカイ声で叫んでいた。
これが第三の修羅場。



638: 636 2015/03/02(月) 12:54:21.80 ID:ALsVBlUC0Draft
そして最後の修羅場がこれを帰宅後(友達とは結局会わずに帰った)に伝えた彼氏に「ははっ!!メロンちゃん!!」と延々バカ笑いされ、
挙句にこの話を職場や家族・彼氏友達にまでおかしく広められ、実はメロンちゃんという名前でどこぞの夜の店で働いているのではないか?と
疑われだした。否定はしたけどそうじゃない、という証拠もなかった為に彼氏まで本気で疑いだした。
挙句、完全に夜の店で働いていると勝手に認定され、無理やり性病検査を受けることになった。
当然陰性。しかし、結果を報告した時に「でもこれでお前がメロンちゃんじゃないっていうことにはならないけどね」と。
当時は信用してもらえないことが悲しくてたまらなかったことと、奴に付きまとわれて真剣に怖かったことが思い出されて
泣いてしまったけど、彼氏からしたら「仮に話が本当だとしたら周りにも助けを求めればいいし俺にだって連絡してくれば
よかっただけ。そうしなかったのはそれが作り話だからでしょ?」とのこと。
なんだかいたたまれなくなってその場で別れた。
変態には追っかけられるし夜の店勤務は認定されるし、性病検査は受けるはめになるし・・でもやっぱり一番は信用して
付き合ってて結婚まで考えてた男が全く私を信用してくれていなかったことと。そしてあんな目に
遭ったのを聴いて楽しそうに笑ったことはかなり堪えた。

長くなって申し訳ないけどこれで終わりです。