引用元:今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その30

488: 名無しさん@おーぷん 22/01/23(日) 12:55:22 ID:Gt.ua.L1
私は結婚を予定してた人と破局し、色々嫌になって
都会から離れ全然縁もゆかりも無い地方に移住した。

元々持ってた資格を使って個人事務所を立ち上げのんびりやってた。

もう両親もいないし弟夫婦とも両親の相続で絶縁に近い形で
縁切りになったのもあり、戻るつもりも無かったので
中古の住宅を買い、猫と一緒のゆっくりとした生活を手に入れた。

今日みたいに寒い日の午後、雪の重みで樋が外れたので
アルミのはしごと塗料、接着剤を買ってきて雪の中ひとりで修理を始めた。

樋を付け直し塗料を塗り、何とか出来そうと思った時
二階の屋根から雪が大量に落ちてきて、私は2m程の高さから落ち頭を強く打って
気絶したんだと思う。

雪国の経験なんて無かったから完全に冬を舐めてた。
覚えてるのはいきなり頭を押さえつけられ暗転した事だけ。

私が気が付いたのは
フンフンという犬が何かの匂いを嗅ぐような音とガサガサと雪の中に響いた音。
目を開けたら真っ白い光の中。

あ、落ちたのか、と思って起き上がったら
屋根から落ちた雪に下半身が埋もれた私のそばに、犬みたいな黒い動物が。

地方都市でも結構人家がまばらな場所だったので
お隣といっても50m位離れた住宅街だから人通りも無く
気が付けて良かった!と思い、傍にいる生き物に「ありがとうね」と言ったら

その生き物が固まってこっちを見て、私と目があい
私も犬だとばかり思った生き物が・・・アレ?なんか違う!とよく見たら
タヌキだったw

野生なのに物おじしないし、固まったまま動かないタヌキと私は、20秒位見つめ合ってた。
冬なので薄暗くなってきた雪の中で見つめ合うタヌキと私。

するとタヌキはゆっくり振り返り、ノソノソ歩いて茂みに消えて行った。
多分私がお昼に食べたピザの匂いで雪に埋もれた私に近づいたのかな?
私も寒くて堪らなかったので道具を片付け、中に入って温かいお茶を飲んで暖を取った。
そしたらあのタヌキは命の恩人だ!と気が付いて

その日の晩に家のウッドデッキの入り口に食パンを置いておいたら
次の日に無くなってた。
あれからたまに私の家に来るようになり、私もドッグフードを常備するようになった。

仲良くなった近所の奥さんに聞いたら
「地域ネコならぬ地域タヌキ」のような子だったらしく
色んなおうちを回ってるらしい。
だから雪の中に埋もれた私にも近づいたんだろうね、と言われた。

最近は凶暴なアライグマが出て危ないから無事だといいけど(勝手にタヌ吉と呼んでる)
つぶらな瞳で大人しいタヌキが私を助けてくれた話です。