引用元:今までにあった最大の修羅場

185: 名無しさん@鬼嫁ch 2015/05/25(月) 00:07:49
4年前に別れた元嫁が浮気してた(グロ系、と感じる人はいるかも知れない)

登場人物(4年前のデータ)

俺(39)
間男(膿家の次男坊のフリーター 32)
元嫁(ある老舗(古いだけで格式ゼロ)の一人娘 35)
息子2人(5才・7才)

田舎だから結構ばれるのは早かった、ほんでお決まり通りの興信所→弁護士。

だけど証拠突きつけて離婚するにあたって、親権を父親が取るって
・・・難しい、というより絶望的なんだってな。
地元弁護士がそう言ってたし、調停委員も一貫して元嫁の味方。

義実家は間男膿家の次男坊だから
家庭崩壊させてしまった責任を取って前嫁と再婚して婿養子入り
ってのを表明してなぜか義理父母にのみ土下座。

義実家はまんざらでもない、ってより
跡取りができてファミリーネームを冠した孫もゲットで
家名(?)存続(゚д゚)ウマーってのが丸わかり。
借金という形で間男と嫁の慰謝料全額立て替える、って抜かしやがった。

息子達はうすうす全体を把握してたらしく
「父ちゃんと一緒にいたい!あのおじさん怖い、って言ったら母ちゃんに殴られた」
って訴えてきた。

それすらも元教授とやらの調停委員は
「まぁ、そういうことは徐々に慣れていくものでしょうね」
「その程度では教育の一環と見なされる」
だってよ。

ほんでしたり顔で和解を勧めてくる地元弁護士。
あれ、これって友軍すらも敵?四面楚歌?

でも、親父として息子には
正しいと思った時は最後まで戦う、ってことを見せてやろう、これが俺の最後の教えだ
って熱くなって勝ち目のない裁判に突入する事を決意。

裁判の手続き開始の意志を表明しようとしたのが4年前のまだ寒い時期・・・
かろうじて味方でいてくれた興信所(30km離れた政令指定都市の興信所に頼んだ)が
紹介してくれた同じく政令指定都市の弁護士先生。
その先生を招いて本格的に戦おう、と思って次の土曜日にアポも取った。

まだ寒い、ホントに寒い時期でさ・・
でも家の中も寒かった、仮面夫婦もいいトコだった。

弁護士先生の来る前日の金曜日、その日は職場の送別会ってんで
早めに家に帰ってきてたんだが前嫁も家に居たよ。

186: 名無しさん@鬼嫁ch 2015/05/25(月) 00:09:31
そこへやってきたのがあの地震、東日本大震災さ。

最初縦揺れ、初めてだった・・・コンクリートが波打つとかってなんの冗談?
タンスが倒れるって、TVがTV台から落ちるって・・・
揺れた、んじゃないでっかい手で揺すった、ってのがぴったりだった。

揺れが収まったけど、停電。
お互いに片づけを始めたけど、嫁は自分に関係ある物しか片づけない。

放送で「津波が来る」みたいなこと言ってたけど、あんまし気にしてなかった。
つか気にできるほどもう余裕がなかった。
とりあえず子供を迎えに行かなきゃ、とか安全なところへ、とか思って
元嫁を連れ出そうとしたんだけど

「私を家から引き離してその間に貴重品をガメる気だ!」
「どさくさ紛れに私に暴力を振るう気だ」
「この前の津波(ずっと遠くで起きた)も結局港がちょっと水をかぶっただけ」

と、いきなり喚いたもんだからてんで話にならない。
そうやってるうちにあたりが騒がしくなって、悲鳴やらクラクションやら・・・

・・・なにがあったか覚えてない
気がついたら元嫁を右腕に抱きかかえて電柱に捕まってた。

・・・なにがあったか覚えてない
元嫁が俺の腕の中で「やっぱり私の愛した人は・・・子供達を迎えに・・・」
泣いてたような気がする

・・・なにがあったか(ry
子供達、という単語を聞いて濁流の中で嫁を抱えた腕から力が抜けたような気がする・・

・・・なにがあっ(ry
濁流の中に飲み込まれていく・・どこかで見覚えのある人が・・

諸々の問題はあの濁流にすべて呑み込まれたよ。

息子達は無事だった。
園長先生が近所の土建屋の大型トラックに乗っけて
なりふり構わず山越えた隣町まで逃げてくれたせいだった。
(あとで聞いたらガチで交通違反だそうで・・・
ま、あの時点で取り締まる警官なんぞ居なかっただろうが)

上の子は迎えに行った近所の同級生の女の子の親父さんが、一緒に車に乗っけて逃げてくれた。
元嫁の遺骸はしばらくして見つかった、別に見つけなくて良かったんだが。

仮設住宅は義実家に呼ばれたが、近所の人が多い隣の隣の市に住んだ。

遺骸は早期の火葬を希望しなかったせいで
一旦仮埋葬、その後別の町の火葬場で夏頃に焼却処分。
骨壺に入れて、しばらく家に置いておいたが一応実家の墓に入れる事に決めた。

義父は離婚したんだから(その手続き前に死んだから死別なんだよ)
こっちの墓に、とか言ってたが

もう処分を進めたあとだったし、店も仕事もグダグダになって
再建の見通しも立たない状態でてんやわんやの状態だったから
それ以上なにも言わせなかった。

初盆はキャンプ場でBBQ。
元嫁を偲ぶつもりで持っていった骨壺をうっかり倒したせいで、元嫁の遺骨と
カリカリに焼いたフライドチキンだの手羽先だの豚足の骨とが混ざってしまったので
あわてて分別した。

フライドチキンの骨とおぼしきカスカスの骨は生ゴミへ
香ばしい匂いのする元嫁の骨は元通り骨壺へ。

墓に入れる手続きなんかは兄貴がやってくれて、ひっそりと納骨した。

以上、地元の奴が読んだら特定されそうなところは偽情報が入れてあるのは許して欲しい。
運動会のあと、高鼾かいて寝てる息子達を前にふと思い出して書いた。