86: おさかなくわえた名無しさん@\(^o^)/ 2014/10/04(土) 00:11:36.65 ID:epEVKWtG.net
姉の武勇伝 

当時、大学生の姉とアパート借りて一緒に住んでた 
治安は良かった筈なんだけど、ある日の夜中、アパートの前の道路で大騒ぎする集団が 
ベランダからのぞくと、二十代と思しき男女が7人くらいと三歳前後の子供が5人程、道路の真ん中で運動会を繰り広げてた 

大人の馬鹿でかい声と、子供の超音波なキャーキャー声が、真夜中だもんでかなり響く
あまりの五月蝿さに、眠りの浅い私はともかく、爆睡型の姉も目が覚めた
睡眠を邪魔されるのがタヒぬほど嫌いな姉が、「馬鹿共に注意してくる」と一言
私は、大人数で気が大きくなってる相手に危険だ!と止めたものの、姉はもくもくと準備を始めた
バイト用の黒髪ウイッグをかぶり、わざとボサボサ気味に、目の下にシャドウで隈を作り眼鏡装着、毛玉のついたトレーナーにヨレヨレジャージをはいて出陣
私は念のため隠れて110番の準備
アパートを出た姉は、1番近くに居た男におどおどした演技をしつつ声を掛けた

長いので分けます

87: おさかなくわえた名無しさん@\(^o^)/ 2014/10/04(土) 00:12:05.22 ID:epEVKWtG.net
姉「あ、あのすみません。」
男1「あ?」
姉「すみません、少し声が大きいので静かにしてもらえませんか?」
男1「はぁ?」
男2「どうしたー?」
男1「なんか、静かにしろとか言われた」
女1「はぁ?ウザッ」
姉「う、うちの子、ずっと具合悪くて、さっきまでずっと吐いてて…ようやく、寝たって…私もずっと寝てなくて…やっと寝たのに、私も休めると思ったのに…」
ひたすら、俯き気味でブツブツ言う姉
女1「なに、なんかキモい」
男1「てか、なんかヤバくない?」
姉「なんで、皆の子供は元気なの…?なんで、うちの子だけ…。あ、あの、そこに居るのはどなたの子供さん?凄く、健康そう…、ねぇ、私健康な子供欲しかったの。よかったら、うちの子にしたいな…。いいなぁ、いいなぁ、健康な子…」
女2「ねぇ、ヤバイって。ちょ、帰ろう」
男3「おい、帰るぞ!」
女1「キモいキモいキモい!うちの子にさわんな、見るな!キモいんだよ!」
男1「帰るぞ、ホラっ」

細かいセリフとかちゃんと憶えてないし、もっと色々言ってたけど、こんな感じで騒音集団は撤退していった
姉は部屋に帰ってくるなり、また爆睡し始めた
うまくいったから良かったものの、逆ギレされたらと想像して私は朝まで寝られなかった
姉は他にもちょっとした武勇伝があるみたいだが、私が居合わせたのはこれだけ

89: おさかなくわえた名無しさん@\(^o^)/ 2014/10/04(土) 01:07:57.36 ID:2rSZy9/w.net
GJ

88: おさかなくわえた名無しさん@\(^o^)/ 2014/10/04(土) 00:23:00.92 ID:QhSVp06H.net
カッコいいのかカッコ悪いのか判らんw 

90: おさかなくわえた名無しさん@\(^o^)/ 2014/10/04(土) 01:11:04.79 ID:fhMLZe83.net
変装と脅しを両立させていてブリリアント

106: おさかなくわえた名無しさん@\(^o^)/ 2014/10/05(日) 00:34:52.30 ID:+9UZsWuy.net
>>86-87の姉は、ハンターハンターのパーム見たいなのを想像したw

引用元:・胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(128)