22:30更新【1/4】
23:00更新【2/4】←今この記事です。
23:30更新【3/4】
24:00更新【4/4】


182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 18:32:02.13 ID:dXi1bY/U0
それは俺が7年間の漫画家志望生活を送ってきた中で出来た、数少ない漫画家志望友達だった。 

「俺君さ、アシスタントやってみない?」 

この一本の電話が俺を更なる破滅への道へといざなって行くことを俺はまだ知らなかった。 

第2章アシスタント編へ

※遅くてすみません、思いつくまま書いてます。チラ裏と思ってのんびり見てやってください

188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 18:34:09.89 ID:+IgPRP2d0
アシスタント編wktk

200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 18:36:15.67 ID:dXi1bY/U0
その電話を受けたときに思い出した。
そういえば担当編集伝で編集長が漏らしていた不満点に、
俺の絵がとにかく未熟だと。

ストーリーに関しては及第点かもしれないが絵が…とのことだった。

もし俺の人生にこの先漫画界に、夢に、しがみつけるチャンスがあるというのなら、
もはやここしかない。
年齢的にも次の作品が最後のチャンスだ。
今のどうにも動けない状況を打破しなくては。

「やります」

俺はそう答えた。

209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 18:41:34.02 ID:dXi1bY/U0
アシスタントについてはやりたがる人とやりたがらない人の二通りがいる。
理由は様々だが、俺は後者だった。
眠れないという話は有名だし、安いし、キツイ、緊張もするし、
漫画界での上下関係に巻き込まれるのが嫌でもあった。

別の理由に「アシスタントもせずに漫画家になった」という人への憧れもあったのかもしれない。


だが、そんな風に努力を放棄したツケは確実に遅過ぎるタイミングで回ってきた。
今がギリギリ取り戻せる最後のチャンス。

現場は2時間近くかかる場所にあった。
緊張しながら俺は先生の家のチャイムを押した。

215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 18:46:32.60 ID:68j0bMqC0
アシスタントって普通は大変なものなのか
俺絵の経験もないし才能もないのにコネでアシスタントやったことあるけど
結構まったりした雰囲気だったぞ

217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 18:47:15.57 ID:w5KlQV8I0
>>215
先生によるとしかいいようがないな

211: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 18:43:59.47 ID:CAulSuFt0
文章の書き方やストーリーの進め方はそんなに悪くない
むしろスラスラと読みやすく切り方もうまい
単に絵が下手なんじゃないのと思いたい

220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 18:48:05.27 ID:zn7hps0jP
>>211
俺も思う…話の進め方は人をワクワクさせるツボを押さえてる

開き直ってこういうテンションで漫画描けばおもしろい物描けるかもよ

222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 18:48:26.04 ID:dXi1bY/U0
「や〜どうもどうも」
T先生の風貌はかなりごつくて、漫画を書いている人とは無縁そうなビジュアルだった。
(※アルファベットは適当です)

先生の家には4人のアシスタントさんがいて、

Aさん・34歳・男・ヒゲが顔一周している。小太り。
Bさん・26歳・女・メガネで大人しそうに見えるけどすごく明るい
Cさん・26歳・男・痩せ型で有名大学出のインテリ
Dさん・33歳・男・でかくて茶髪。絵がすごい上手い

俺は5人目のレギュラーになった。

233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 18:54:44.54 ID:dXi1bY/U0
先生が明るいせいか、現場は健康的でのびのびとした雰囲気だった。

現場に入ってまず思ったことが
「絵うめええええええええ!!!!!!」ということだ。
漫画家を目指し始めて一番の衝撃だった。
信じられないくらい線が細く、空間の奥行きがすごかった。
トーンで表現される立体感も常軌を逸していた。

雑誌で見るのと生の原稿はこうもちがうのかと思った。
俺が今まで頑張って仕上げて悦に浸っていたものはなんだったんだ?

簡単な背景を書いてみて、と言われたので、
持てる力の全てを注ぎ込んで学校の絵を描いたが、
明らかに線の太さがAさんたちのものとは異なり、
幼稚園児が描いた様な酷い絵に仕上がってしまった。

先生は俺の絵を見て失笑した。


そして、誰にでも出来る簡単なベタという黒く塗りつぶすだけの作業が俺の仕事になった。

234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 18:56:16.70 ID:qxPumWSP0
週刊だと遅くても1日で19Pの下描きを完成させないといけない
絵に迷ってなんかいられない。続けるだけでもハードすぎるだろ

時間がなくても絵の質を下げられないしな

237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 18:57:21.04 ID:4sX6x9fC0
自分より上手い人間が無数にいるってのを気付くのが遅すぎるwwww

241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 18:59:01.59 ID:dXi1bY/U0
仕事が始まると誰も喋らなくなった。
明らかに空気が一変した。

俺も緊張感を持ってベタに集中する。
「×」印の付いた箇所を塗るだけの単純作業だったが、
「はみだしてはいけない」と思うとなかなか時間がかかる。

しばらくして別室から先生がアシ部屋に戻ってくる。


まだ一枚目のベタ作業に苦戦中の俺。



「え?どういうこと?なんでこんなに時間かかってるの?」


俺はドキリとした。

247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 19:02:47.51 ID:dXi1bY/U0
「おいC!」と先生は若干声を荒げて言った。
Cさん「はい」
先生「お前ちゃんと新人に時間に対する意識教えたの?こんなペースじゃ仕事にならないよ」


俺の作業が遅いせいでCさんが先生から怒られた。
Cさんは「俺君、もっと手早く…、でも丁寧にね」と俺に言った。
俺は「すみません」と謝った。

この時、既に俺はこの現場の違和感にうすうす気付いていた。

248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 19:03:52.03 ID:rkxnfu+W0
怖すぎワロタwwww

250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 19:05:39.84 ID:CAulSuFt0
最初だから仕方ないだろと言いたいがやっぱり経験者として扱われるのか
厳しいな

252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 19:06:33.21 ID:dXi1bY/U0
先生は豪快なルックスだったが、作業に関してはとてつもなく神経質だった。
ベタ一つにしてもはみ出しはもちろん、ヌリムラが許せず、塗り忘れにもかなり厳しかった。
そして一つ俺がミスをするごとにCさんが叱責された。


Cさんが叱責されるたびに現場には緊張が走った。
そんなことが初日のわずか一晩で何度も起きた。

段々と楽しい気分だったのが恐怖へと摩り替わっていった。

257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 19:09:04.98 ID:HzqPrQXT0
「早く丁寧に」ってだいたいどの仕事でも言われるよな
胃が痛くなる

259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 19:10:00.72 ID:+IgPRP2d0
Cかわいそうだな・・・ ってかブラックすぎワロタwwwwwww

262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 19:11:42.38 ID:dXi1bY/U0
先生は特にCさんを目の敵にしているような感じだった。
俺は新米だから仕方ない、だがCは違うだろ!みたいなことも何度も言われていた。

他のアシさんもみんな黙っていて特に助け舟を出すことはしなかった。
たまに先生に意見を求められるときには先生の味方になって、
一緒になってCさんを責め立てた。

俺は俺が起爆剤となりCさんが攻め込まれるという状況に居たたまれなくなった。
しかし、どうしたって最初ということもあり時間がかかってしまう。


そして、働き始めてから30時間がたとうかという頃に仕事が終わった。

266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 19:14:23.97 ID:+IgPRP2d0
30時間wwwwwwwwwww

264: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 19:12:49.21 ID:AyMs3tGfO
軟禁だなwww

271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 19:17:11.20 ID:dXi1bY/U0
それからというもの、先生のCさんに対する苛立ちは日を追うごとに酷くなっていった。
何かといえばCさんが怒られていた。
もちろん俺やAさん、Bさんが叱責されることもあるのだが、
とにかくCさんがターゲットになっているという感じだった。

Cさんの顔色は悪く、明らかに憔悴しているようだった。
「これミスってるよ」→「すみません」→「すみませんじゃないよ、なんでミスしたの?」
→「うっかりしていたとしか…」→「うっかりってなんだよ!緊張感持ってやってねえってのかよ!?」
→「そうじゃないです」→「じゃ、なんでミスったんだよ」
というようなやり取りが続き、酷いときには何時間も説教が続くこともあった。


俺もどんどんと心を悪くしていった。

272: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 19:18:29.84 ID:AyMs3tGfO
どんだけドS

282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 19:21:37.22 ID:qRAG69Bl0
そんなメンタル弱けりゃ漫画家になんて絶対なれないよ

283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 19:21:49.63 ID:dXi1bY/U0
Cさんの限界が近いことは誰の目にも明らかだった。
俺の目から見ても「ありえない」と思うようなミスを連発していった。
それに比例して先生の苛立ちも膨れ上がっていった。

「おめーは仕事したくねえのか!!?やめるか!!??」
と怒鳴られることも多くなっていった。
本心ではやめたいだろうが、先生に対する恐怖心が上回り
「いえ、頑張りたいと思ってます」と答えるだけだった。

285: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 19:22:42.84 ID:pQ8Oep0n0
怖い…

279: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 19:21:05.88 ID:qxPumWSP0
インテリ大卒を目の敵にしてるのか

294: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 19:24:27.68 ID:QfLO2S9PP
有名大どころか普通の大学出ているだけでも目の敵にする奴っているからな

288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 19:23:31.87 ID:+IgPRP2d0
Cは普通に就職すればよかったのにな・・・
学歴あるんだし

290: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/11(土) 19:23:47.77 ID:dXi1bY/U0
すまんが急な仕事落ち。
ダラダラなチラ裏に付き合ってくれてありがとう。


中途半端でゴメン。いつかまたノシ

358: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/12(日) 00:03:44.09 ID:80eu389H0
漫画描くのってかなり根性いるのな
自分の分身みたいな作品全否定とか
メンタルが強くないと無理だし頼りは自分だけだし
成功するまで生活できないし
漫画家なっても金はない
社会的地位は低いかもしれないけど
個人的には本当に尊敬できるよ

359: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/12(日) 00:04:50.58 ID:JC6CH3Fx0
アシになろうとしてる俺には胸の痛くなるスレだな

361: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/12(日) 00:32:33.86 ID:VDTcXNKt0
村上龍曰く、自分は1日12時間原稿用紙と向き合えるし
ハロワの絵を頼んだ新人絵師は16時間描いては寝るという生活だったそうな

漫画家ってバクマンみたくオールオアナッシングな職業じゃないよと言った高遠るいは
高校時代は絵ばかり描いてて、東大出たがブッコロリの内定蹴って漫画家になったんだと

364: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/12(日) 01:11:12.09 ID:lPAy/01c0
>ハロワの絵を頼んだ新人絵師

え、あの人新人だったの!?
かなーり好きな絵柄だったからびっくり

360: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/12(日) 00:31:30.88 ID:XCbKEZC60
まだ帰ってこないのか・・・

369: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/12(日) 03:29:26.36 ID:lPAy/01c0
ほしゅううう

375: 1 2010/09/12(日) 04:01:25.72 ID:Kd5WzAli0
保守してくれてありがとう。
人も少ない時間だけどダラダラと続きを書いていきます。

379: 1 2010/09/12(日) 04:04:41.53 ID:Kd5WzAli0
それからもCさんとT先生との「やめるか!?」「いえ頑張ります」の問答は何度か続いた。

先生の理屈は今思い返しても全て正しいように思えた。
「頑張ると決めたのなら緊張感を持って」
「ミスするのは緊張感が欠けている証拠」
「どうしてもミスしてしまう体質ならばそれを先回りする工夫を」
などなど。

俺自身その理屈には納得できたし、上手くいくような提案にも思えた。

しかしCさんのミスが止むことはなかった。

381: 1 2010/09/12(日) 04:09:19.03 ID:Kd5WzAli0
閉鎖された空間に何十時間も一緒にいると、
なんだかある種異様な空気になってくる。
今振り帰るとT先生の容赦のない叱責はどこか常軌を逸していたことが分かるのだが、
当時はT先生が絶対的な存在として他のアシスタントさんの心までも掌握していた。

そういう映画は何本か観たことがあるけど、まさにあんな感じ。


俺自身も何度かCさんに助け舟を出すチャンスはあったのだけど、
T先生理論を聞いていると、そして他のアシスタントさんがそれに賛同しているのを見ると、
なんだかそっちの方が正しいような気がしてきてきてしまうのだ。



そして、遂にCさんが崩壊する日が来た。

383: 1 2010/09/12(日) 04:13:46.42 ID:Kd5WzAli0
その日のCさんの怒られ方は特に酷かった。
大袈裟でなく10分単位で怒られていたと思う。
多分「また怒られてしまう」というような焦りが次のミスを生んで、
それによりもたらされた叱責が憔悴を生み、
あとはひたすらその負の連鎖が起きるという感じだったのだろう。

もう誰のどんなアドバイスも通じなかった。
そしていつものようにT先生が「お前やめるか!!?」と彼に怒鳴った。



Cさんはしばらく黙った後、静かに「…はい。もう付いていけません」と言った。

俺は思わず涙がこぼれそうになった。

385: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/12(日) 04:17:23.86 ID:/iFWELUN0
Cさん・・・・・・

388: 1 2010/09/12(日) 04:18:54.00 ID:Kd5WzAli0
いつもの返答ではなかったことに驚いたのか。
その後はT先生も大人しくなった。

そして急にCさんに対して申し訳なく思ったのか、
優しい態度で「おいおい、ここで投げ出していいのかよ」というような激励の言葉を掛け始めた。


その後T先生はCさんを説得し続けた。
そして、そんな先生の態度にほだされたのか、それとも恐怖からか、
最後にはCさんは「やっぱりもう少し頑張ってみます」と言った。


そしてそれが俺が聴いたCさんの最後の言葉となった。

391: 1 2010/09/12(日) 04:26:47.98 ID:Kd5WzAli0
次の仕事日。
待てど暮らせどCさんは現れず、連絡も一向に付かないという事態が発生した。
Cさんは仕事場ではかなりの仕事量をこなしていたので、
Cさんがいないとなると仕事は大変なことになるのは目に見えていた。

Cさんの担当編集にも連絡が行き、アシスタント全員で何とか連絡を取ろうとしたが、
携帯はつながらなかった。


そんなことしている間にも締め切りは近づいてくるので
俺とアシさんは原稿に着手する。
その回の仕事は地獄だった。
ほんの3時間程度の仮眠で40時間は働いたんじゃないかと思う。
今まで簡単な仕事ばかり回されていた俺にも背景、ケズリなどの仕事が回ってきた。

頭がくらくらして、今まで標的とされていたCさんがいなくなったことで先生も苛々していたように見えた。
俺は一刻も早くここを辞めたいと思った。

394: 1 2010/09/12(日) 04:33:10.78 ID:Kd5WzAli0
Cさんが漫画家を目指すのを辞めると聴いたのはそれからまもなくのことだった。
実はCさんは既にデビューが決まっており、連載案も進行中だったのだが、
編集部へ一本の電話が入ると「もう漫画家は諦めます。今までお世話になりました」と消え入りそうな声で言ってきたらしい。
あれほどの叱責に耐え、努力し続けたCさんの漫画家への夢はこうして終わった。

これは同じ道を歩くもの同士にしか分からないことなのかもしれないけど、
俺はそれを聴いて本当に悲しくなった。
彼はもう漫画家としての命を捨て、新しい道へと歩き始めたのだ。
そして、未だ何も成し得ていない俺は、それでも夢から最後の指を外すことが出来ずに、
こうしてこの環境に身を投じている。


Cさんが消えて、次の標的になったのは俺だった。

398: 1 2010/09/12(日) 04:39:01.08 ID:Kd5WzAli0
Cさんの仕事を引き継ぎ背景などを描くようになった俺だったが、
日に日にT先生の俺に対する風当たりはきつくなっていった。

「この背景どれくらいで描ける?」→「えっと3時間もあれば」
→「3時間?!遅過ぎるだろそれは。もっと高い目標を自分に課せよ」
→「えっと、それじゃ2時間で」→「よし頑張れ」
しかし結局3時間かかる背景。俺の場合4時間になることも多かった。
そして「何でこんなに時間かかってるんだよ!?2時間で出来るって言ったろ?」


…大体こんな流れが皮切りとなった。
そこから先はまるでCさんと同じ道をなぞるように、俺がCさんと同じ目に遭った。

400: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/12(日) 04:41:16.58 ID:GbkFNyI80
Cさんが駄目になった時点で常人なら辞めるレベル

403: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/12(日) 04:43:00.24 ID:QtxO1cJY0
俺ならもうやめてるな

404: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/12(日) 04:43:59.98 ID:OlShyhTV0
良くある責任が…
とか言って止められなくなっちゃってるパターンだろ

406: 1 2010/09/12(日) 04:44:40.11 ID:Kd5WzAli0
何度も辞めたいと思った。
辞めようとも。

しかしT先生を納得させるだけの説明が思いつかなかった。
「きついので辞めます」ではT先生を通して編集部に悪い印象をもたれてしまう。
俺はその時そこの出版社にも持ち込みをしていたので、
その辺のいざこざで全てがおじゃんになってしまうのは避けたかったのだ。

またゼロから育ててもらった恩もある手前
「あなたのところはきついので他のところに行きます」というようなことは
面と向かって到底言えなかった。


そんな生活がひたすら惰性で一年近く続いた。

408: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/12(日) 04:46:37.26 ID:mVR1zMvF0
1年続いたってだけでもすげぇわ

409: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/12(日) 04:46:37.91 ID:f4DGDipc0
漫画家目指すならアシとかしないほうがよさそうだな

412: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/12(日) 04:49:57.17 ID:7v2hyKDH0
DV夫から逃れられないのと同じだな
精神的に支配されるとなぜか逃げるという選択肢が消えてしまう

415: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/12(日) 04:52:36.23 ID:EaFBCmw60
>>409
週刊作家のアシを始めると
自分の持ち込み用の漫画描いてる暇なんてほとんどなくなってしまうからね
月刊作家のアシなら月イチで何日か集中して入るケースが多いので
自分の原稿との折り合いを付けるには良いかも

そんな中こんな状況で何社にも持ち込みをしていた>>1は超人的だと思うよ

417: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/12(日) 04:54:29.65 ID:9o1dgYmI0
正直ただの馬鹿にしか見えない

420: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/12(日) 04:55:43.06 ID:GEzl7B9t0
ここまで頑張ってたんだからむしろデキる馬鹿だろ

421: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/09/12(日) 04:57:38.04 ID:jVFioMvB0
でもここまで頑張っても漫画家にはなれないんだろ…?
連載してる漫画家ってどんだけタフなんだよ…

引用元:・漫画家を目指した俺が崩壊するまでを粛々と語る



23:30更新【3/4】俺「進路どうする?」親友「俺はミュージシャンになるぜ!」俺(カッコイイ…)漫画家を目指した俺が、崩壊するまでを語るへ続く


スポンサーリンク