398: ななしのいるせいかつ 2009/03/26(木) 16:35:48
中学1年のクリスマス 
なにげに冷蔵庫を開けるとスイカほどの大きさの中身が入ったスーパーのレジ袋 
があった。なにやらタプタプして液体が入ってて気味が悪かったので母にあれは 
なにか?と聞いたところ「今日はがんばってトリの丸焼きを作るから!」とのたまった。 
ははあ、あの中は一羽丸々トリが入っているのか…。しかしでかいな…七面鳥か? 
それ以前にローストチキンに液体に漬け込む作業なんてあるのか?などと考えつつも 
放置しておいた。 

 夕方「トリの丸焼き」とやらに取り掛かる母。そこで新たな問題が!当時うちには
オーブンが無かった。母は電子レンジでも焼けると信じていたようだ。私が焼けない旨
を伝えると狼狽。困った母はホットプレートで焼くことを思いついた。そして袋を開けると
ザバァ!と流れていく黒い液体。あれは何!?と聞くと「しょうゆとみりんよ。本に1本づつって
書いてあったの」母のいう本をみると付箋のついてる所に<焼き鳥のたれ しょうゆ1:みりん1>
…。「丸鳥のままでは焼きにくいから」と、トリを解体していく母。しかしさばくのが難しかったようで、
腹だけを開き、魚の干物のようになったトリ。しかしまだまだ分厚いので焼きにくい。
ついにホットプレートの蓋でぎゅうぎゅう押し付けてつぶしながら焼いていくこと
50分…。すっかり伸されたトリを菜切り包丁でぶつ切りにする母。「ほら、切りやすく
なったでしょう?」と料理研究家気取りの口調…味は…。うまく語ることは難しいのですが。
作業工程をまったく知らずに一口食べた妹は「むがっ!」っと一言いい、そして黙った。
この日のメニューはこの「伸しドリ」と「食パン6枚切り」のみ…。
最後にだされるクリスマスケーキを母以外の家族全員が心から欲していた。しかし母は、
「トリは日持ちしないから、今日中に食べてよね」…ケーキまでは遠い…。

 普段からスーパーの惣菜しか食卓に出さず、その当時の私と妹の一番のご馳走は
マ○シンハンバーグだった。母の武勇伝は数々あれど、一番悲しかった料理だなあ。

399: ななしのいるせいかつ 2009/03/26(木) 17:27:50
出たよ・・・
普段料理を作らない人間に限ってこーゆー大物に挑戦すんだよ
調理の時間とか手間とか考えたら丸焼きには手を出さないよ
典型的な衝撃かーちゃん料理だなぁ

401: ななしのいるせいかつ 2009/03/26(木) 18:04:13
>>398
しょっぱそうな鶏肉の丸焼き?だね…
せめて醤油とみりん少なめでニンニクとか入っていたら、
何とか、焼いても美味しく食べれたろうに、お気の毒様だ。

402: 398 2009/03/26(木) 18:12:24
>>399
おっしゃる通りです!どんな神が降りてきたのかわかりませんが、
華麗なるトラウマ料理になりましたよ。しかも毎年思い出す。

>>401
しょっぱそうというか…固形のしょうゆをかじってる感じでした。
みりんはどこいった!?って状態…。8時間くらい漬けてあったみたいです。

407: ななしのいるせいかつ 2009/03/27(金) 02:43:10
>>398
なんつーか、料理というよりオカルトw

引用元:・母が作る衝撃的な料理~十一皿目~


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